introduction
(通所生活介護・日中一時支援・地域活動支援センターは、男性の方もご利用いただけます。)
障害者支援施設 薩来園 施設長 瀬戸山 洋
薩来園の一日は、お化粧から始まります。この時間を「ふれあいタイム」と称しています。職員は出勤したらまず、「おはようございます。昨夜はゆっくり休まれましたか?」の挨拶とともに談笑しながら化粧を手伝います。ゆったりと和やかな時間が過ぎていきます。
お化粧が進むと「ワーきれい!女優さんみたい」…と、あちこちから歓声があがり、不機嫌そうにされていた方もみんな生き生きとした笑顔になれられます。私たちは、お一人おひとりとのふれあいの中から、その日の心身の状況を把握させていただき、個別支援に繋げています。
また、「ふれあいタイム」には、もう一つ大切な意図があります。それは、お化粧を通して利用者様の個性的な美しさを大切にし、「一人ひとりが特別な一人ひとり」という価値観を全職員が日々新たに共有するということです。
私たちは、施設生活を「集団生活の形態から個人生活を尊重を形態」へと大きく変革しなければならないと考えています。そして、利用者様お一人おひとりが、「地域社会の一員として、個性的にその人らしく普通の暮らしができる施設」を目指しています。
「人を比較し、優劣で価値判断することなく、皆等しい価値のある人間として認めあう」
「人間はその存在自体が尊く、存在すること自体に価値がある」
「存在(命・その人らしさ)」を大切にする。